10月23日、龍郷町の自然観察の森にてアサギマダラを会いに行こう!
というワークショップが行われました。
アサギマダラとは
さて、アサギマダラってなんのことかおわかりになりますか?
昆虫に詳しい方でなければ、おそらく大半がご存じないと思います。
アサギマダラは蝶で、そのなかでも”旅する蝶”といわれています。
寒い時期だけどこの暖かい奄美大島で暮らすのです。
どうして、それが分かったのかというと、それはマーキング調査を行ってわかりました。
捕まえた蝶の羽に、日時や場所を書いて放します。そうすると、別の場所でその蝶を見つけた人はどのくらい移動したかわかるという方法です。
龍郷小学校では学校全体でこのアサギマダラのマーキング調査を行っています。
2017年には長野でマーキングされた個体が龍郷町の長雲峠で再捕獲されました。
↑なんと捕獲者は志塾卒業生の岩崎想さん
奄美でマーキングされた個体が逆に兵庫県で見つかった例もあります。
アサギマダラは国内だけでなく、台湾や中国本土まで移動している個体もあるとのこと。
あんな小さな体で、すごい距離を飛んでいく美しい蝶。とても浪漫を感じませんか?
蝶の習性について
さて、今日は森の住人「野獣先生」をお呼びしてのワークショップになります。
野獣先生、久しぶり~♪
そして、さらに特別ティーチャー!
このアサギマダラについて教えてくれるのが龍郷小学校生の3名です。
内野 歩さん、内野 灯さん、岩崎 徹さん
みんな自作のプレゼン資料を作ってきてくれました。どれも力作です。
蝶は何匹でなくて、何頭って呼びます。オスとメスは模様が違います。
アサギマダラが好きな食べ物はこれです。など、詳しい情報を発表してくれました。
ちなみにアサギマダラのアサギとは色のことで、よくドラマで見るあの新選組の羽織の色が浅葱(あさぎ)色なんだそうです。
アサギマダラの詳しいことが分かった後、実際に捕まえたときにどんなふうに羽に情報を書くのかを練習しました。
展示室観察
次に、今月リニューアルオープンしたばかりの龍郷町自然観察の森に新しく出来た展示室を野獣先生に案内してもらいました。
この観察の森で見ることができる動植物がわかりやすく説明されています。
なかでも素晴らしいのは、個人の収集家から寄贈された蝶の標本です。
みんなのわくわくが高まってきました。
いざ、捕獲
さあ!それでは森に向かおう!!
当日はあいにくの雨ですが、1頭でもみつかったらいいな。
雨なんか気にもせずに子どもたちは網をもって蝶をさがして森にどんどん入っていきます。
やっと飛んでいる蝶を見つけてもアサギマダラじゃ無かったりなかなか厳しい状況です。
そんな時に「あ!!」「あそこ!!」「アサギマダラだ!!」との声があがりました。
最初にみつけたのは歩さん!やはり毎年捕獲しているだけあって 慣れていますね。
1頭目の捕獲に沸き立つ、男子チーム。
俺も絶対に捕ってやるぞ!という気持ちが芽生えました。
2頭目は拓真さん!
なかなか捕獲が難しかったですが一緒に来ていたお父さんも協力して捕獲成功。
そして最後に竜さん!
捕れたねえ。良かったよかった。
まだ少し時期が早いのと雨の日なので捕獲0も覚悟していたのですが
無事に捕まえられてほっと胸をなでおろす先生たち。
ドラゴン砦まで行ってみました。
天気悪いけど見晴いーね。
小1時間ほど森を歩き回っていたでしょうか。
そろそろ蝶も見つけられなくなりましたがここは蝶以外にもいろんな生き物がいる森。
野獣先生による森教室が突然始まりました。
蝶を追っていた網で今度はシリケンイモリを捕まえ始めました。
森って楽しいね。
さあそれでは最後にまた建物に戻って締めくくりをします。
今日捕まえて、マーキングして放したアサギマダラがまたどこかで再捕獲されたら良いなと期待をこめて終了となりました。
※後日、先生たちが捕まえた情報をアサギマダラデータベースへ入力しました。
アサギマダラ!元気で旅してね~!
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