7月17日に第4回目のワークショップが行われました。
今回は奄美大島・笠利町の宇宿貝塚にやってきました!
貝塚って授業で習ったとおり
「古代人が食べた貝のからの積もったもの。また、それを伴う遺跡。」です。
奄美大島は縄文時代前期から人が住んでおり、その遺跡がいくつか見つかっております。
宇宿貝塚はその遺跡をまるごと保護してある貴重な施設です。
そんなに昔から、奄美大島に人が住んでいたとは正直、思っていなくてかなり驚きました。
クゥンキリワーゲーム
さて、宇宿貝塚についた子供たちはまずは気持ちのよい芝生の上でワークショップスタートです。
クゥンキリワーの首はどこだ?ゲームを行います。
クゥンキリワーとは奄美で出没する豚の妖怪です。
奄美では豚がたくさん飼われ、正月には屠殺し各家庭で大事に保存して食されてきました。豚は身近な生き物です。そのせいもあってか、耳や首がない豚が追いかけてくるという妖怪がたびたび見かけられています。
クゥンキリワーは首切りブタという意味。
これに追いかけられて股の下をくぐられると、死ぬ。と言われています。
何それ、怖い!!
めちゃくちゃ怖い!!
・・・のですが、我が志塾のアート担当ヒゲ先生が生み出したクゥンキリワーは
こんなにキュート。
いろんな色があって、体と頭はバラバラになっております。頭は事前にこれらを芝生のあちこちに隠しております。班ごとに1つ体を渡されて、その子の頭を見つけていきます。
スタート!
ちょっと待てぃ!
なんちゅうゲームじゃあ~と突っ込みたくなると思いますが
子供たちはきゃっきゃっと首を探しております。
すぐに見つかる班、なかなか見つからない班、いろいろでしたが一旦終了。
芝生を走り回って気持ちよかったね。
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宇宿貝塚見学
では、早速、宇宿貝塚の中に入ってみたいと思います。
宇宿貝塚の中を紹介してくださるのは、、、
なんと、縄文ガール!!
に扮して説明をしてくださる職員の鮎川 万友さん。
先生たちにもヒミツで準備してくださっていたのでびっくりしました!
ここでは、住居の跡と母子の人骨が見つかっています。
たくさんの暮らしの痕跡がそのまま残されています。みんな興味津々。。
鮎川さんの熱心な説明と親近感で、子供たちから矢のような質問が飛んできます。
古代のシマッチュは自分たちで魚や木の実を取って暮らしていました。
アマミノクロウサギも食べていたのかもしれないねとおっしゃっていました。
実際に徳之島の遺跡からはアマミノクロウサギの骨が発見されたりしているそうです。
優子先生も、妊娠した人には栄養があるウサギを食べさせるという話も聞いたことあるよーと話していました。
食べ物を切ったり、家を建てるために木を切ったりするためには道具が必要。
この道具も自分たちで作っていたんですね。
発見された石器類もたくさん展示されています。
さて、じっくりと貝塚を見て回った子供たち。
ちょっと休憩してからMY石器を作っていきますよー!
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MY石器づくり
ん?この女性は? 通常仕様の鮎川さんです。
石器づくり名人でもある鮎川さんは島のどんなところの石が硬いのか、削りやすいのかなどを説明してくださっています。
この日のために、子供たちはそれぞれ石器になりそうな石を探してきています。
優子先生たちは、節田海岸からとても硬い石を持ってきました。これが砥石になります。
さあ、説明が終わったらあとは削るのみ! 存分に削りましょう!
思いのほか、みんな集中して石器を作っています。どんな感じになるかな??
・・・30~40分も経ったでしょうか?個性的な石器が出来上がってきました。
どうぞ、、こちらが放浪館MY石器コレクション2022summerです。
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ちょっと不格好で、もしかしたら何も切れないかもしれないけども、なんとなく自分が生み出した道具って特別ですよね。実はヒゲ先生も事前に試作していた時に、石器を見ながらずっとニヤニヤしておられましたよ。
最後は、二人ペアになって相手の石器のポイントを発表しました。
鮎川さんも驚きのアイデアもたくさんあったようです。
また一つ島のことを学んだ子供たち。作った道具はお家で使えるか試してみてね。
鮎川さん、島の古代の暮らしを教えてくださり、ありがっさまりょうた。
先生たちもとても勉強になりました。
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