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【志塾】現地で会おう!大和村の旅

放浪館管理人

2月23日に今年度の放浪館志塾最後のワークショップ

「現地で会おう!大和村の旅」が行われました。


毎年、最終回は遠足旅行ですが今年は少し変わった遠足になります。

現地で会おう! 現地で会おう? 遠足なのに?


本日のワークショップはまず、住んでいる最寄りのバス停から

バスに乗ることから始まります。


【バス乗車!】

前もって、乗るバス停と時刻、料金を各自調べました。

島では車移動が多いので、バスに乗るのが初めてという子もたくさんいました。



8割の子どもたちが一旦、「名瀬郵便局前」に到着しました。

優子先生とヒゲ先生、そしてたまたまお会いしたあまみエフエムパーソナリティのようこネエも待っていてくれました。みんなほっとした様子です。


次は、大和村直行バスに乗り換えですが、バス停を移動します。

島のバス路線はとても複雑で大人でも迷うほど難しいのです。


途中にあった「グリーンストアさん」でちょっと飲物を購入します。

そして、乗り換えるバス停「ウエストコートホテル前」に到着しました。

旅行に来ていた外国のお姉さんとおしゃべりしたりしながら楽しくバスを待っています。



まもなくバスはやってきて、子供たちはパンパンに乗り込んでいきました。

さあ、次に会うのはどこでしょうか?まだ会えていない子供たちもいます。

あ!途中から乗ってきた。乗ってきた。



【国直到着!おさむアニ登場】

到着したのは、大和村の国直(くになお)集落です。

中村修さんが子供たちを出迎えてくださいました。


おさむアニはTAMASUという団体を運営し、国直集落の観光と文化を守っておられる方です。見て回るという従来の観光から一歩踏み込んで、体験や遊びを通して島や集落・文化を知ってもらうという活動をされています。



今日は大和村にある宝「宮古崎」「フクギ並木」「ウミガメ」などについて教えて頂きます。


【さっそく宮古崎へ】

今日はあまりお天気が良くありませんので、雨がひどくならないうちに宮古崎に向かいましょう!!出発。元気な子供たちはずんずんと歩いて行ってしまいました。



それほど険しい道ではないのですがアップダウンがある道を20分ほどで宮古崎突端付近にたどり着きました。



宮古崎は通称ササントと呼ばれています。岬は成人の腰くらいまでの高さのリュウキュウチクの葉(ササ)で覆われているためです。昔はタイワンヤマツツジが生息し鮮やかな花で覆われていたそうですが、盗掘などにより激減しました。

おさむアニはこのタイワンヤマツツジを蘇らせる植樹活動も行っており、毎年3月に宮古崎つつじウォークというイベントが開催されています。


今日はつつじウォークの直前ではありましたが、特別に数本の苗を植樹させてもらえることになりました。


それぞれ、指示されたポイントに3名ずつに分かれて穴を掘っていきます。硬い硬い土ですが掘ってみるとミミズがたくさんいて良い土質なのだとわかります。15分ほどで、30センチほどの深さに掘れましたので、慎重に苗を入れて足で踏み固めて、ペットボトルの水を撒いていきます。ここは風が強いので、苗が倒れないくらい強く踏み固めないと、根付かないのだそうです。


さて!植樹も終わったところで、突端まで行ってみよう!!!



ころがり落ちてしまうんじゃないかと思うほど、走り回る子供たちにハラハラしながら展望ポイントにやってきました。



みんなで記念撮影!


集落に戻ります!


【鶏飯】

シマの郷土料理を国直のお姉さまたちが準備してくださっていました!

ただ~、子供たちも少し手伝いましょう。



具のささみを割いてもらいます。なるべく細かくね!

熱中して作業していますね。



その他の子どもたちはジュース用のタンカンの皮を剥いてもらいます。

包丁を持つ手つき、少しひやひやだけどみんなちゃんとやっていますね。


さあ、準備は整いました。それぞれ自分でご飯をよそって、具をのせて

熱々のスープをかけました。おいしそう!!



みんなで頂きます!!!!


しばらく公民館が無音になるほど、夢中で頂きました。ほんとに美味しかった。

ふぅ~~体に染み渡りました。


食後はお菓子&自由タイム



【国直集落について】

しっかりと休んだら、おさむアニから国直集落のお話を聞きました。


〇フクギのはなし

フクギはとても硬い木で、昔は防風や防火そして暑い日差しからも集落を守ってくれるため、島中に植えられていました。しかし、敷地を広げるなどの理由で切ってしまい今は残っている集落が少ないそうです。

硬いため育つのが遅く、国直にある平屋の家ほどの高さのものは樹齢100年は越えているといいます。国直集落では、今あるフクギを大切にしながら次の世代のために新しい苗木を植えています。


〇ウミガメのはなし

国直集落は海岸に面しており、そこには毎年ウミガメが産卵に来ます。

砂浜に埋まった卵は月夜の晩に一斉に孵化します。

集落の暮らしが豊かになり、外灯で夜道が照らされるようになると、

孵化した子亀たちが海ではなく集落の中に入ってきてしまいました。

月明かりと外灯を間違ってしまったのだそうです。


どうしたらよいか困った集落の人たちは専門家の方に聞いて、

この時期だけ外灯に赤のセロファンを巻くことにしました。


亀には赤い光が見えないのだそうです。効果はバッチリ。みんな迷うことなく海へ向かうようになりました。



ウミガメの卵を食べにくるイノシシ家族の話や、生まれた子亀は何年くらいで国直に帰ってくるのか?昔は人もウミガメ食べてたよ。など、面白い話をいくつも伺うことができました。子供たちからも質問がたくさん出ました。


〇国直のマスコット

ずーちゃん。おさむアニの愛犬でとってもおとなしくてむっちりボディ。


集落の皆さんは、この素晴らしい自然と文化を観光の方にも楽しんでいただきながら、

暮らしも守り次世代にも渡してゆきたいと考えています。


みんなで話し合って、集落ルールを作って掲示してあります。


【表彰式&1年間振返って】

同じメンバーで活動するのも今日で最後です。

一人ずつ、どんなワークショップが心に残ったかなどを発表してもらいました。

4年生

5年生

6年生はみんな3年間通ってくれました。卒塾は寂しいけどまたお手伝いなどに来てね。


続いて、賞の発表!


皆勤賞は栄鉄さん、絹子さん、透さん。1回も休まず参加しました。


振返り日記をきちんと提出した賞は良晴さん、太陽さん、美波さん、竜さん。


そして、提出した賞には漏れましたが、特別賞は聡銘さん

4年生ながらたくさんのことを書いてくれました。


最後は、タンカンを絞ったジュースを頂きました。



【フクギ並木&バス停】

あっという間に15時になりましたバスは15時半に来ますので、フクギ並木を通りながら向かいます。

小雨の中をみんなで歩いて、行くと・・・わぁああ。おとぎ話みたい。。

素敵な並木の中を歩いていきます。



バス停に着きました。ギュウギュウで待合室で黒糖を食べている子供たち。


すぐにバスがやってきました。


おさむアニに今日一日の御礼を言ってから乗り込みます。

ヒゲ先生も乗り込んで名瀬に向かいます。 バイバーイ!


「ウエストコートホテル前」には保護者の皆さんがお迎えに来られていました。

子供たちにとって長い1日が終わりました。本当にお疲れさまでした。


2024年度放浪館志塾も無事に終了することができました。

保護者のみなさま、関わってくださったすべての方々、ありがっさまりょうた。

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放浪館  ほうろうかん

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