1月21日、「紬を愉しむ」ワークショップが行われました。
本場奄美大島紬は奄美大島の伝統的な絹織物です。
生産単数は、最盛期に比べるとぐっと減ってしまいましたが
志塾に通う生徒の中には、家業が大島紬の工程にかかわるという子もいます。
しかし、それ以外の子はこの島で育っても、なかなか大島紬を着る機会もないのが現状です。
ということで、今日はまず自分流に着て愉しんでみよう!というワークショップになります。
【紬コレクションinアウン】
それでは、もう最初に見ていただきましょう!!
紬にかかわる素敵な大人たちの紬アレンジショーです。
最初は内山初美さん
名瀬の町で「あまみ~る」という、はた織や紬にまつわるものが学べるお店を営んでおられます。志塾のワークショップにも時折、講師としてお越しいただいています。
ベレー帽をとってもチャーミングに着こなし、裾からフリルスカートものぞいています。
一番のポイントは「にせおび」。一人で結ぶのが難しい帯ですが、初美先生のにせおびは前から見ると普通の帯なのですが、後ろは紐でぎゅっと縛っただけ!とっても簡単です。
お次は
初美先生の娘・原絵莉さん
古い柄のすてきな羽織の下は、エリさんご主人が営んでおられる「原ハブ屋奄美」さんのオリジナルTシャツです。
ニット帽もお似合いでカジュアルな着こなしですね。
続いて
川畑裕典さん
川畑さんのご実家は名瀬の老舗・川畑呉服店。
現在は、家業のお隣で革製品と紬をコラボレーションした「紬レザー・かすり」というお店を営んでおられます。子供たちは川畑さんの登場に目が釘付けです。
モヒカンスタイルに蝶ネクタイ。とっても奇抜なのにカッコいい!!
そして、お着物もよく見るとスパイダー柄。
眼鏡や指輪いろんな小物も素敵で、さすが上級者の着こなしですね。
最後は
南奈津香さん
龍郷で「夢おりの郷」という紬体験テーマパークを運営しておられる大島紬の織元さんです。
泥で染めない白大島の着物を短く着て、シフォンの布を前でリボンのように結んで、ドレスみたいな着こなしです。女の子たちはあんな風に着てみたいなあとじっくり見ているようです。
そして、優子先生も今日は素敵な着こなしですね。
優子先生は洋装ですが先生のおじい様が織った着物と、おばあ様来ていた着物を1つに合わせて上着に、下のスカートはお母さまの着物をほどいて作ったものだそうです。
今こういう風に着られてとても嬉しいとおっしゃっていました。
みなさんとても素敵です。
【本日の講師紹介】
内山初美先生
初美先生は普通にお勤めをされていて定年後、かねてから興味のあった紬のサバクリに全力で打ち込むことになります。それからは、一心不乱に紬にまつわるものを勉強したり集めたりされているそうです。
たくさん集まった着物たち。このまま家に置いていても仕方がない、何とかして着ないと!といろんな着方を考えてはせっせと着ています。
その模様から、どんな風に作られたのかだとか、もう作れる技術がないかもしれないということが分かるので、どんな小さな端切れ一つでも捨てられないとおっしゃいます。
まだまだ勉強したいことばかり、人生が足りない!と元気いっぱいの初美先生です。
川畑裕典さん
裕典先生は20代の頃、大きなバイクでいろんな所を旅していたそうです。
そこで様々な文化や工芸などを見るうちに、やってみたいことが生まれたそうです。
自分の生まれた島にあるもので家業でもある大島紬とレザー製品を組み合わせて新しい工芸品を作る事でした。
先生のお店には、掛け時計やタンブラーなど素敵な商品がたくさんあります。
そして、こう見えて!?先生はとっても気さくでお話ししやすい方なのでいろんなお客様が訪れてはおしゃべりを楽しんでいる光景を見かけます。
いろんな撮影に参加することもあるようでその時の写真をいくつか見せてくださいました。
斬新!!
【アレンジを愉しもう】
それでは早速、着てみましょう!!
この日のために、初美先生と裕典先生がたくさんの紬と小物を用意してくださいました。そして、子供たちも自分が好きなものを持ってきています。
父母や祖父母の紬を持ってきている子もいます。さあ、子供たちよ。好きに選ぶがいい!
男子、大丈夫かな~あまり興味ないかな~と思っていましたが、全く心配いりませんでした!!むしろノリノリです。裕典先生の着こなしに影響を受けたようですね。
スタンバイができた子たちからどんどん写真を撮っていきます。
何パターンでもOKよ♪
着物は私たちの国の伝統的な衣装だけど、時代とともに着方は変わっても良い!
むしろ着なくなることのほうが良くない!という精神でNGなしの自由です。
そうすると、とても素敵なアレンジがいくつも生まれてきました。
【撮影写真試写会】
最後はたくさん撮った写真をみんなで見ながら、テーマを発表してもらいました。
今回の体験を通して、紬をもっと自由に着てもいいんだ、そして祖先の着ていたものを身に着ける喜び、カッコよさみたいなものをそれぞれ感じているようでした。
最後はみんなでパチリ!
初美先生、裕典先生ありがっさまりょうた~。
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